ロンジン キャリバー「22A」は、1945年にロンジンが発表した初の自動巻きムーブメントです。ロンジンは1832年創業の伝統的なスイスの時計ブランドで、英国軍や軍用時計の開発にも携わり、世界中で高い信頼性と評価を得ています。特に、大西洋単独無着陸飛行を支えたチャールズ・リンドバーグの冒険など、数々の歴史的探検をサポートしてきました。
革新的なムーブメント – Caliber 22A
1945年、ロンジンはCal.22Aを発表し、自社初の自動巻きムーブメントを世に送り出しました。当時、ロレックスが全回転式自動巻きムーブメントの特許を保有していたため、他メーカーは開発に制約がありましたが、ロンジンは独自技術で双方向巻き上げ機構を搭載した画期的なムーブメントをわずか2年で完成させました。このムーブメントは、1945年6月に特許(CH251175A)を取得し、さらに11月には耐衝撃装置に関する特許(CH254577A)を取得することで、耐久性が向上しました。
Cal.22Aの仕様と特徴
Cal.22Aは、ロンジンがインハウスで製造したムーブメントで、スイス時計業界の革新を象徴する存在です。全回転式自動巻き機構を採用し、当時としては高い技術と精度を誇りました。以下がCal.22Aの詳細な仕様です。
ロンジン キャリバー「22A」ムーブメントの仕様
- ブランド: ロンジン (Longines)
- キャリバー番号: 22A (22 A)、別名 22L (22 L)
- ムーブメントタイプ: 自動巻き機械式
- サイズ: 直径28.8mm、厚さ5.7mm
- 振動数: 18,000振動/時
- リフトアングル: 46度
- パワーリザーブ: 36時間
- 巻き上げ方向: 双方向巻き上げ
- 手巻き機能: あり
- 耐衝撃装置: あり
- テンプホイール: ウェイト付きスクリュー式
- レギュレーター: あり
- 針数: 2~3針(小秒針なしのモデルも存在)
- 機能: 中央時針、中央分針、小秒針
- ハック機能: あり
ロンジンの歴史とCal.22Aの意義
ロンジンのCal.22Aは、当時の主流であった「ハーフローター」式に代わる「全回転式自動巻き」機構を備えたことで、同社の技術革新を象徴するモデルとなりました。精密な設計と耐久性の両立により、7年間にわたりロンジン唯一の自動巻きムーブメントとして活躍し、後に「Cal.19AS」に進化しました。このような背景から、ロンジンはスイス時計業界の革新的リーダーとして、高い評価を受け続けています。
まとめ
Longines Cal.22Aは、ロンジンの初自動巻きムーブメントであり、スイス時計業界において革新をもたらした重要なモデルです。精密さと信頼性を兼ね備えたこのムーブメントは、コレクターやヴィンテージ時計愛好家にとっても特別な価値を持っています。
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