セイコー初の高級腕時計 SEIKO ロードマーベル

腕時計

製造開始 1958(昭和33)年5月諏訪
略号 LM
石数 23石
機械落径 φ25.60 mm (11 1/2型)
機械厚み 4.40 mm
テンプ振動数 18,000回/時(5振動) 

ムーブメント

ネーミングからも判るように、基礎となった ムーヴメントは「マーベル」
マーベルは、1956年(昭和31年)6月 製造開始

マーベルを当時考えられる限り高級に仕上げたもので、メーカの思い入れは、ムーヴメントを見た瞬間に伝わります。
現在(2020年)は異なりますが、高級時計の定義として以前までは簡単な指標に石数があり
「マーベル」以降の製品に限っていえば、 普及機は17石以下、実用機は19石・21石程度、
準高級機で21石・23石、そして高級機は23石以上でした。
磨きこまれた丸穴車や角穴車、各受板にきれいに彫刻され金色に輝く文字、またネジの一本一本までも磨き上げられています。
石入れ箇所は、香箱にこそ見られませんが当時最高とされた23石になっています。
耐震装置の種類ですが、初期の生産分 にはS-1型が、まもなくセイコー製耐震装置として確立されるS-2型となります。

ケース

初期型は、オールステンレスと総金張り(80ミクロン)の二種、全て非防水スナップ式裏蓋です。
金張り80ミクロンというのは、当時ではとても豪華なものです。 
最初期のものは「マーベル」のケースとよく似た形状で 14056 (SS) と 14057 (AGF) の二種類のみ、その後初期型の定番とされる はまぐりケースは、J14038(SS) と J14039(AGF) と J14068(AGF) の三種類、
後期の少し大型のもので 15023 と15027(ともにSS、AGFの両方あり) 二種類
はまぐりケースではJ14050、後期の大型ケースでは 15027になっています。

セイコー ロードマーベル 1代目 14056 (SS) 14057 (AGF)

製造開始 1958(昭和33)年 石数23石

セイコー初の高級腕時計
基礎となったムーヴメントは「マーベル」 ですが、その仕上げの美しさや、最終調整ま で含めた完成度の高さは当時驚異的とさえいわれています。
当時の技術で妥協をせず作られた高級機であり、その後発売される「グランドセイコー」の母体となりました。

最初期モデル 1代目 14056、14057
12時位置にアプライドのSマーク
多面カットされたインデックスにドルフィンハンド
筆記体で書かれた、 Seiko Lord Marvel が印字ではなく彫り込みで作られております。

セイコー ロードマーベル 2代目 15023 と15027

ケース径が少しだけ大きくなりロゴマークがプリントとなりました。
最初期(14057)のケース径 34mm 後期(15027) 35mm

下記画像は、15027  ロードマーベル K18 LM 1963年製
一つ一つのパーツが、とても精度が高く当時の技術をフル活用して作られた作品と感じられます。
現在でもグランドセイコーが人気がありますが、ロードマーベルの存在があったからこそです。

セイコー ロードマーベル K18 LM 1963年 | ときばかり
1958年にSeikoが初めて「高級時計」として売り出したのがロードマーベルです。 その中でも、最上モデルにあたる 金無垢モデル リュウズの劣化はございますが、全体コンディション大変珍しいくらいに綺麗なコンディションです。 今後、早々出てく...

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